ノイズの発生源を防ぐには?
ワイヤレスマイクロホンの使用方法は、基本的にダイナミックマイクロホンの使用方法と異なるところはありません。注意すべき点は、ワイヤレスマイクロホンは電波を媒体としているためマイクコード無しで数十メートル離れても使用できる反面、電波が公共のものであるため他の人が同じチャンネルの電波を使用している場合は、音がとぎれたりビート(電波の干渉)が出たりするという点です。このような場合には使用チャンネルを変更しなければなりません。
また、反射物などによりデッドポイントといわれるまったく感度のない場所が出来ますが、このような場合にはワイヤレスマイクロホン又は受信アンテナの位置を数十センチメートル移動させることにより解決できます。
などして個々のノイズ発生源をテストするのも一つの方法です。
TOAのワイヤレスマイクWM-1260は単三マンガン電池1個で約10時間使用できます。長時間ワイヤレスマイクを使用される場合には予備電池を用意しておくことをおすすめします。
チャンネルの変更
TOAには800MHz帯ワイヤレスチャンネルとして、下記の周波数があります。
※ 同一場所における同時使用は最大6チャンネルまでです。
※ ワイヤレスマイクを2本以上使用される場合は、同一グループ内で異なった周波数をご使用下さい。
※ ワイヤレスマイクとワイヤレスチューナーユニットは必ず同じグループ、チャンネルに設定してください。設定がマイクとチューナーユニットで異なると受信しません。
ノイズ対策
先ず、ワイヤレスシステムを実装する自動車は、電気ノイズの発生ができるだけ少ないものが必要です。自動車が選択できる場合は事前に、電池式携帯FMラジオで放送局のないところにダイヤルをあわせてテストしておく必要があります。
テスト方法として、自動車の屋根にFMラジオを置き、
- エンジンを回転させる。
- ワイパーを動かす。
- クーラーを入れる。
- 方向指示器を動作させる。
- パワーウインドを動作させる。
などして個々のノイズ発生源をテストするのも一つの方法です