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ハウリングを防ぎつつアナウンスするコツとは?

TOAでは車載用拡声システムのマイクロホンとして、主として単一指向性ダイナミックマイクロホンを使っています。単一指向性マイクロホンは右図のように、正面からの音を集めやすく後方からの音を集めにくいという特性を持っています。したがって正面からアナウンスをするとハウリングしにくく、かつ充分な音圧が得られます。
また、ミキサーまたはアンプの音量つまみはハウリングが起こる寸前まで上げ、なおかつ音声が入ることによりハウリングしない位置にセットし、必要以上に音量つまみを上げないようにします。

さて、このように音量を調整してからアナウンスしますが、マイクロホンと口との距離は音質に大きく影響をあたえます。接近している場合は低音が強調され、反対に離れれば離れるほど高音が強調されます。

アナウンスされる方は自分の音声の特長を生かし、欠点を補う距離でアナウンスするようにしてください。この状態で、出力が大きすぎる場合は音量つまみを下げれば良いのですが、逆に小さい場合はマイクロホンと口との距離を縮めざるをえません。そうすると呼吸音がマイクロホンに集音され大変聴き苦しくなってしまいます。これを減少させる為には風防あるいはハンカチをマイクロホンにかぶせて用いるようにします。
したがってこれらを総合すると下図のように、“マイクロホンの正面で、口から5~10cmの位置でアナウンスする”と最良の拡声が行えることになります。

ご注意

角型ホーンスピーカーSC-60、SC-120を含むシステムでは、スピーカーの指向性が広いため充分な音量を確保しようとするとハウリングが起こりやすくなります。
これらのシステムでは、マイクロホンと口までの距離を1cm~2cmに近づけてご使用ください。
尚、ワイヤレスマイクロホンをご使用いただく場合も同様にご使用ください。